イラン帝国 ライオン 50ディナール
発行年月日 : 1976年10月(日不明)
発行国 : イラン帝国(パフラヴィー朝)
額面 : 50ディナール
国章に描かれたライオンと太陽を中央に置いたデザイン。
(剣を手に持っているために純粋にライオンと呼んでいいものか悩みますが)
ライオンと太陽にはどのような意味があるのか
ライオンと太陽は、帝政ペルシア時代の皇帝を表すものでした。
発行時はパフラヴィー朝だったので、当時の国章が元になっていますが、剣を持ったライオン自体は、その前王朝であるガージャール朝の国章にも描かれていました(それ以前の王朝の国章に描かれたライオンは剣を持っていません)
イランでは古代ペルシャの時代から、ライオンが勇猛な力の象徴として捉えられていました。
紀元前500年頃に建設されたアケメネス朝ペルシア帝国の都、ペルセポリスにはライオンのレリーフがあり、当時からライオンに特別な意味を持たせていたことが見て取れます。
しかし、この切手を発行した約2年半後にイラン革命が起こり、パフラヴィー朝は倒れてしまいます。
まさに盛者必衰、栄枯盛衰ですね。
なお、現在のイランを統治するイラン・イスラム共和国の国章はライオンではなく、4つの三日月と1つのサーベルを組み合わせたものが使用されており、「イスラム共和国」の名の通り、こちらはイスラームの教えを反映したものとなっています。
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切手のカラーバンド
切手で使用されている色の成分を分析し、切手に占める割合が多い順に並べました。
地の部分が過半を占めていますが、ライオンの赤と、陽光の緑が特徴的で目を惹きます。
切手の発行年月に起こった出来事
10月11日
王貞治がベーブ・ルースを抜く715号本塁打を打つ。
10月24日
富士スピードウェイにて、日本初のF1日本グランプリが開催される。
切手の発行年月に生まれた著名人
10月19日
金子賢、俳優
10月31日
山本耕史、俳優