切手のメモ帳

旅するように世界の切手を眺めながら、各国の歴史や文化、世界情勢などに触れています。

イエメン共和国 オナガガモ 10フィル

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発行年月日 : 1990年9月18日
発行国 : イエメン共和国
額面 : 10フィル

鴨・アヒルシリーズの1枚として、オナガガモが描かれた切手。
シンプルながら美しいデザインとなっています。

イエメン共和国について

アラビア半島の南端に位置するイエメン共和国は、1990年5月(この切手が発行される四ヶ月前)に、イエメン・アラブ共和国北イエメン)とイエメン人民民主共和国南イエメン)が合併して誕生しました。

以前からイエメンの国内情勢は不安定で、外務省の海外安全ホームページでも「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」として、渡航を見送るように勧告されています。

日本ではシリアほどに報道されていませんが、自爆テロや外国人誘拐などが多発しており、残念ながら旅行先としてお勧めできるような場所ではありません。

さて、アラビア半島というと比較的平らな砂漠のイメージが強いですが、西側(紅海に面する方)は起伏に富んでおり、特にイエメンの辺りは急峻な山岳地帯になっています。
イエメンにあるアラビア半島最大の標高を誇るナビー・シュアイブ山は、富士山とほぼ同じ高さの3666メートルですし、首都のサナアも標高2200メートルの高所にあり、日本の根子岳、外山、烏帽子岳、佐武流山、恵那山の標高とほぼ同じです。
このため、この辺りはアラビア半島北側の砂漠地帯と比べると、比較的過ごしやすい気候となっています。

西側山地は雨量も多くコーヒー豆の栽培に適した気候で、ここで採れたコーヒー豆を紅海側の港町モカから出荷したことから、モカと呼ばれるブランドができました。
もっともエチオピア産のコーヒーもモカから出荷されていたことや、品質が似ているなどの理由から、こちらもモカと呼ばれています(諸説あり)

イエメンは調べていくと、魅力的な側面がいくつも見つかる国です。
平和ならもっと観光産業なども盛んになって、国の経済も豊かになる可能性を秘めています。
現在の混乱が早く治まることを願うよりほかにありません。

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切手のカラーバン

切手で使用されている色の成分を分析し、切手に占める割合が多い順に並べました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

スッキリしたデザイン同様、背景色が大半を占めています。
鴨を描いた茶色は灰緑色に寄せられたようで、分析結果には表れていません。

切手の発行年月に起こった出来事

9月5日
分裂後初めて、北朝鮮と韓国の首相会談が開催される。

9月12日
米英仏ソおよび東西ドイツの代表者により、ドイツ最終規定条約が調印される。

9月29日
1907年から建設を開始した、ワシントンD.C.のワシントン大聖堂が完成する。

切手の発行年月に生まれた著名人

9月5日

金妍兒フィギュアスケート選手

9月19日
福田沙紀、女優、タレント

9月25日
浅田真央フィギュアスケート選手

9月28日
キルステン・プラウト、女優