イタリア共和国 モンタニャーナ城 1000リラ
発行年月日 : 1980年9月22日
発行国 : イタリア共和国
額面 : 1000リラ
今はなき「リラ」を単位とする切手。
デザインのモチーフは、イタリア共和国ヴェネト州パドヴァ県にあるモンタニャーナ城 ( Castello di Montagnana )です。
城シリーズのひとつとして制作された切手で、切手の中央に建造物を配置し、その周囲を円で囲んだデザインで統一されています。
2002年のユーロ導入時、1ユーロは1,936.27リラとされていましたが、実際は1ユーロ2,000リラで換算されたそうです。
話を簡単にするため、現在も1ユーロが2,000リラに固定されているとすると、2017年2月25日時点の1ユーロは118.399円なので、1,000リラは約59.2円となります。
(諸条件を取り払っているため、あくまで目安です)
次の写真はデザインの元になったモンタニャーナ城の実物です ( Google Street Viewより )
切手に「モンタニャーナ城」と書かれているので、ここではそのように紹介していますが、ヴェローナに通じるこの城門(西門)は「ロッカ・デリ・アルベリ(Rocca degli Alberi、直訳すると「木の要塞」)」と呼ばれています。
もう一方の東門は「サンゼーノ城 ( Castello di San Zeno ) 」と呼ばれていて、こちらはパドヴァに通じる門となっています。
この城壁は中世に建造されたものですが、今もまだ健在です。
2kmに渡ってグルっと街を囲んでいて、要所要所に塔がそびえ立ち、なかなか壮大な景観です。
なお、モンタニャーナはロミオとジュリエットの舞台として有名な街ヴェローナ( Verona )から、車で約1時間ほどのところに位置しています。
ヴェローナには古代ローマ時代に建造されたアレーナ(闘技場)があり、そこで開催されるオペラやアーティストのライブは必見です。
ヴェローナ観光のついでにモンタニャーナに訪問してみるのも良いかもしれませんね。
Circonvallazione Esterna Ovest, 35044 Montagnana PD, Italy
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切手のカラーバンド
切手で使用されている色の成分を分析し、切手に占める割合が多い順に並べました。
城壁の灰白色、それを囲むように配色された小豆色と緑色は、おそらくイタリアの国旗の色をモチーフとしたのでしょう。
上手に調和しています。
切手の発行年月に起こった出来事
9月22日
イラン・イラク戦争が勃発し、イランに居住していた日本人が国外へ脱出できない状況に陥る。
映画『海難1890』には当時の状況も描かれている。
切手の発行年月に生まれた著名人
9月30日
マルチナ・ヒンギス、テニス選手